​日野市の不正疑惑の真相解明を！　
歪んだ市政にレッドカード
不正をなくし　いいまち日野に

　川辺堀之内区画整理事業をめぐり虚偽の事業計画を作成し日野市から８０００万円の助成金を詐取したとして起訴されていた元副市長・河内久男被告に対し、１１月１８日、東京地方裁判所立川支部は懲役２年６月の実刑判決を言い渡しました。

　判決は、河内が主導して、工事費を５億８千万円水増しし約２億円の欠損金が出るとの虚偽の事業計画を日野市に提出し、８０００万円の助成金を市に交付させたとし、事務費の計上すべき給与費や互助会助成金を工事費に偽装計上することによって過大な給与などを隠した巧妙かつ計画的な犯罪と断じました。また、河内被告が理事長相談役に就任したのち、給与が大幅に増額されたと指摘し、河内らが自らの報酬などを取得することを目的に補助金詐取を計画したことを示唆しました。

　この裁判は、２０１８年の事業計画と助成金にかかわる不正を日野市が告訴したことによるものでしたが、公判では事業計画の科目偽装は２０１２年以降から始まっていることが検察から指摘されており、日野市は、すべてについて実態を解明する責任があります。また、大坪市長は、この判決について、妥当な判決であり、二度と起きないよう再発防止に向けた仕組みづくりを進めるとのコメントを発表しましたが、河内が違法な兼業で区画整理組合理事長相談役を委託し、事業を主導していたことを知りながら、これを容認したうえ、虚偽の事業計画をそのまま受理し助成金を詐取された日野市側の対応の問題や責任は一切解明されていません。

　クリーンなまち日野をつくる会は、川辺堀之内区画整理事業をめぐる河内元副市長の不正をはじめ、日野市政をめぐる不正疑惑を全面的に解明し、市政の私物化と金権腐敗を一掃することを求めます。